写真やイメージ画像などのビジュアル媒体は、会社案内の第一印象を決定付ける大切な部分です。

文章やレイアウトも大切ですが、読み手に対して「読んでみたい!」と印象付けるには、プロの手による上質な撮影写真が最適。

今回は、そんな会社案内に使用する「写真」の大切さをお伝えしようと思います。

会社案内の「顔」となる撮影写真

私たちが普段目にする、何気ないパンフレットや資料たち。あまり関心がない資料でも、「表紙の写真に惹かれて開いてみた」というご経験は、誰しもあるかと思います。

  • 商品の色や形にフォーカスしたプロダクトカット
  • 配色やボリューム感にも配慮した食欲を刺激する料理写真
  • 撮影モデルの人柄を表現するポートレート画像

プロの手による上質な写真や画像は、わずか1秒でその全てを伝えるほどの強烈な訴求力を有しています。

人はまず関心を持ってこそ、その中身を知ろうとするもの。

会社案内やパンフレットに使用する写真素材は、「読まれる会社案内」のキーポイントとなる要素です。

NG例に見る、ハイクオリティな写真の利用ポイント

では、具体的に会社案内に相応しい写真とはどのようなものを指すのか。撮影写真を介して、その良し悪しを体感してみましょう。

ポイント1:撮影写真の明暗

(素人写真:暗い写真)

会社案内に使用する写真は、「明るさや色彩」が大切です。サンプル写真は一般的な撮影ツールで撮られたものですが、会社案内に使用する写真としては残念ながら暗すぎます。

もちろん、最近は高性能な画像編集ソフトにより、撮影写真を明るくすることは可能です。ただし、例え編集ソフトを用いても違和感なく明るくするには限界があり、不自然な部分が出てくるのは否めません。

(プロ写真:明るい写真)

上記は最初から会社案内の制作物として、ライトアップや光の向き・角度を調整した写真です。同じ被写体であっても、受ける印象がまるで異なるかと思います。

実際に会社案内に使用する場合、ここから更に制作物全体のレイアウトとの相性やバランスを考慮。多くのカットの中から最良の写真を追求・検討します。

ポイント2:紙媒体に適したサイズ感

(素人写真:小さく粗い写真)

会社案内やパンフレットに使用する写真は、大きめのカットのものを用意しなくてはなりません。上記の画像はWEB用の写真を紙媒体レイアウトに転用したものですが、拡大処理を行っているため画像の質が粗く、一部でドットが目立っています。

これらはいずれも、決して極端な例ではありません。一般的なWEB用画像はサイズが小さく、紙媒体への使用に適しているとは言えません。

小さな画像や無理に拡大した写真で作られた会社案内では、どれほど優れた製品やサービスも、読み手にその良さを伝えることは難しいでしょう。

(プロ写真:大きい写真)

こちらは紙媒体での掲載用に撮影した商品画像です。サイズも無闇に大きいものではなく、それぞれの掲載サイズに最も適したサイズを選択しています。

最近はデジタルカメラの高性能化に伴い、アマの方でも高解像どの撮影を行うことは可能です。ですが、こうした商品や人物ごとの「サイズ感」は、プロならではの感覚が活きる部分。商品が最も訴求力を持つカットを、厳選して掲載します。

ポイント3:ピントや画質が与える印象の良し悪し

(素人写真:ピントが合っていない

会社案内を制作する際に持ち込まれる写真・画像に多い例です。
そもそものピントがズレてしまい、被写体がぼけている画像です。個人で楽しむ分には良いのですが、会社案内の制作物としては適しているとは言えません。

(プロ写真:ピントがバッチリ)

プロのカメラマンも被写体や撮影コンセプトによって、わざとピントを外すことはあります。ですが、それらは最初から意図的に行われたもの。

撮影時のピント調整は、このように全体の構図に従って決めなくてはなりません。

制作と連動した撮影を行う3つのメリット

ハイクウォリティで訴求力に富んだ写真を手にするには、やはり「プロの手」による撮影が大切であることを、ご理解いただけたかと思います。

更に言うならば、会社案内などの制作物に使用する写真は、全体のコンセプトに従って撮影を行う事が重要です。そのためには「会社案内と連動した写真撮影」が効果的。

制作との連動撮影で得られるメリット

  1. 1.会社の雰囲気をダイレクトに伝えるロケーション(撮影場所の選択)
  2. 2.製品の魅力を最大限にフォーカスする撮影技術(プロカメラマンの起用)
  3. 3.制作する会社案内にフィットするカットの選択(制作スタッフとの打ち合わせ)

ここからは、それぞれのメリットを改めてご紹介しようと思います。

職場のリアルな雰囲気を表現!ロケーション選択の重要性

例えば、新卒採用向けの会社案内やパンフレットなどでは、エントリーした学生に向け文章だけでなく視覚的にも「社内の雰囲気」を訴求する手法が有効です。

また、その際にはただ取締役や現場スタッフを撮影するだけでは十分とは言えません。社内の雰囲気を肌で知ってもらうためにも、ロケーションの選択が非常に重要です。

  • 社内オフィスを撮影用にセット。美しく見える内観撮影。
  • 従業員やスタッフを含めた社内撮影でリアル感を表現。
  • 働くイメージをかき立てる!臨場感あふれるロケーション選別。

会社案内の発注と同時に撮影を行うことで、「プロの目」による理想的なロケーションの選択が行えます。

製品の写真は美しく!コンセプトに沿った撮影

自社製品の撮影もコンプセプトに沿った撮影が重要です。ただ美しく撮影するだけでなく、「どのような雰囲気の会社案内に使用するのか」を意識した写真が求められます。

  • どのような会社案内に使用するのか?
  • 撮影環境は十分に整っているのか?
  • 美しく見せるにはどのような撮影方法が最適か?

これらはいずれも、撮影者や制作者との打ち合わせが欠かせない部分です。本格的な撮影には大変な準備と労力を必要とするものの、違いは完成した制作物に如実に反映されてきます。

制作スタッフ×カメラマンの連携が最良の会社案内を生む

撮影後のプラッシュアップは、会社案内の制作依頼と同時に撮影をこなすこと得られる、最大のメリットも言える部分です。

制作会社はクライアントの要望に沿って会社案内を制作しますが、その際に撮影スタッフとも連携することで、「完成予定の会社案内にベストマッチした写真撮影」を要望として落とし込むことが可能です。

制作と同時進行で撮影された写真は、まさに会社案内のための写真です。全体のレイアウト崩さず、あらゆる角度で整合性の取れた、非常にクウォリティの高い会社案内へと変貌します。

まとめ

今回は会社案内における、写真撮影が持つ基本的な役割と重要性をご紹介しました。簡易的に撮影した写真と、コンセプトに沿ってプラッシュアップした写真では、その差が歴然と違ってくるものです。

また、仮にどれほど優れた文章の会社案内であったとしても、まず読み手の関心を惹けなくては十分な訴求力を持ち得ません。その意味で会社案内に使用する写真は、やはり制作物の「顔」であり、とても大切な部分だと言えるでしょう。

ここまで述べてきた通り、理想的な会社案内を手にするためには、制作物の内容に沿った写真の選択が大切だと考えます。制作時には可能な限り、撮影と連動して依頼することをオススメします。