• 現在と異なる内容を、シールやペンでアナログ修正
  • 使われている写真がかなり古い
  • 他社の会社案内と比較して、どうも雑多な印象を持ってしまう

こんなケースに当てはまる場合、それは会社案内のリニューアルサインです。

古くなった会社案内を使い続けることは、言わば「デキない営業マンを雇い続けている」ようなもの。

企業の集客力や成約率は当然として、果てはCS(顧客満足度)分野においてもデメリットを及ぼします。

営業マンを「シールで修正」。そんなことで大丈夫?

企業で働いていると必ず目にする「会社案内」。皆様もこれまで色々な会社案内を手にしたことかと思います。

ここで1つ質問です。数ある会社案内の内容に時折、記載事項や連絡先をシールやペン入れで修正している案内を見た事はないでしょうか。意外と多いんです。

もしかすると、「うちの会社のことだ!」という方もいらっしゃるかもしれませんね。

シールやペン入れによる中身の修正は、確かに簡単でコストカットにも繋がります。

しかし、会社案内はただのパンフレットではありません。

時として、会社に興味を持った顧客に対してファーストコンタクトを取る「もの言わぬ営業マン」として機能することもあり、「実際の営業マン以上の営業的訴求力を発揮する」ケースも珍しくないのです。

こんな大切な役割を果たす「会社案内」。シール貼りやペン入れによるアナログ修正をしていて、本当に大丈夫でしょうか?

アナログ修正が及ぼすデメリット「古いんだ。コレ。」

では、アナログ修正に対するデメリットを知るためにも、今度は視点を移して会社案内を受け取る側に立って見てみましょう。

会社案内は様々な内容がありますが、中身を見た顧客がその会社に対して持つイメージもまた、千差万別と言って良いでしょう。当然、良いと感じる方もいれば、悪いと感じる方も存在します。

これは顧客によって予算が違い好みもある以上、ある意味では仕方がない部分です。

ところが、テープやペンなどのアナログ修正した会社案内を手に取った顧客は、必ず「ある1点の共通した印象」を抱きます。

それは、「古いんだ。コレ。」というものです。

修正を加えている以上、作ってからある程度時間が経ったものであることは明白です。さもあればパンフレットに掲載している他の記載事項やサービスも、時間が経って仕様が変わっているかもしれません。

このような不安を抱かせる事自体、営業ステップとしてテンポの悪さを助長する行為に他なりません。つまり、古い会社案内を使うことで顧客に対して「このサービス、今もこの価格ですよね?」と内心、記載内容にこんな疑問を抱かせてしまうわけです。

会社やサービス内容を知ってもらうために作った案内が、たかが修正ペン1つで信頼を損ねるのは、大きな損だと言わざるを得ません。

画像は文章以上に物語る。古い画像が与えるデメリット。

続いて気を付けたいポイントが「古くなった画像」です。誤解を招かないように申し上げますが、これは何も「新しい設備に変えろ」といった主張ではありません。

同じ被写体でも新しい画像の方が印象が良く、先ほど述べた「古さ」とは別に、「新しさ」を訴求することができるからです。

日進月歩の映像技術。一目見ただけで違いがわかる。

皆様は近年の映像技術の進歩を、さぞ実感しているかと思います。スマートフォンのカメラの高性能ぶりや、4Kテレビの台頭を知らない方は存在せず、映像の専門家でなくとも技術革新のペースを肌身に感じているのではないでしょうか。

これは「会社案内に使う画像」においても同様です。古い会社案内に使われている画像は解像度が悪く、同時にカラーの発色も古さを感じさせるものばかり。

その違いは、まさに一目瞭然。最新の会社案内に使われる画像と比べると、映像のプロでなくとも容易に判断することが可能です。

時代に応じた写真選定。多すぎる画像は敬遠される。

画像が顧客に対して与えるインパクトの強さは、時として書いてある文章全てに勝ると言われます。顧客の中には画像から入り、興味のあるページを読み進めるといったスタンスを取る方も、決して少なくありません。

そして、ここで大切なのは「画像の見せ方」です。

詳しくは次項で述べますが、最近の会社案内は「多くの画像を多用する」スタンスよりも、「コンパクトにまとめられた、訴求力の高い画像」が好まれます。

以前のような画像を多用するスタンスでは、1つ1つのコンセプトがブレてしまい、またデザイン的にも美しくありません。

ところが、近年のミニマル化された会社案内は、少ない情報量でこちらの伝えたいことを的確に伝えることが可能です。画像だけでなく、文章も短く整理されているため、読み手に疲労感を与えない点も大きなメリットだと言えます。

トレンドの軽視は致命的

会社案内に「トレンド」があることは、ご存知でしょうか。

日本は先進国の中では、IT技術が遅れていると言われてきた地域です。

この点は純粋な技術競争だけでなく、WEBデザインで製作した会社案内にも如実に表れています。例えば、数年前の会社案内と言えば「IT技術使いました!」と言わんばかりの盛り沢山の画像や文章の嵐、嵐、嵐。

とにかく情報を多く伝えたい!という発信側の都合に沿った、およそ読み手の気持ちを考慮しないものばかりが目立っていたのです。

シンプルかつミニマルな会社案内が持つ、訴求力の集約

ところが、最近ではこのような会社案内は次第に影を潜めています。

と言うのも、古い会社案内が持つあまりに多い情報量は、内容を完読する前に読み手である顧客を疲れさせてしまうことがわかってきたからです。

その結果というわけではありませんが、現在は従来の会社案内と比べて、「シンプルかつミニマル」な、読み手が必要とする情報を的確にまとめたものが好まれるようになりました。

コピー(文章)は論点を絞って短く語り、使用する画像はコンパクトにまとめる。

この現代的な会社案内は、シンプルながらも大きな効果を発揮しつつあります。

弱点となる情報量は、モジュール化でカバー

ただし、読み手に配慮してミニマル化した会社案内は、「情報量が少ない」という弱点を持つ点は否めません。

記載事項を文字通り最小限にまとめているため、「新規開拓にも、ルート営業にも、新卒向けにも」と言った、多様な使い方をするには不十分だと言えます。この点を不安視する方は、かなり鋭い観察眼をお持ちです。

ただし、この情報量不足という課題は「会社案内のモジュール化」を進めることで解決可能です。

つまり、会社案内を「万人用」に作成するのではなく、「新規開拓用、ルート営業用、新卒向け用」と言った具合にモジュール化して提供することで、それぞれの読み手が求める情報をピンポイントで伝えるスタンスを取ります。

求める情報のみをモジュール化した会社案内は、読み手にとってストレスが無く、まるで営業マンが傍に寄り添っているかのような親近感を与えます。

どちらの会社案内が良いのかは、内容に目を通せば一目瞭然だと言えるでしょう。

まとめ

古い会社案内を使い続けるデメリット。ご理解いただけたでしょうか。

  • シールなどのアナログ修正が与える、信頼性へのダメージ
  • 高い訴求力となる画像部分に、古い画像を当てはめてしまうリスク
  • ミニマル化したコンテンツが持つ、読み手に配慮した設計の必要性

この3点は、現代的な会社案内を作成するためにあたって、まず検討すべき要因です

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