WEBサイトは公開した時点が終わりではなく、保守作業が始まります。公開した時点で完成だと思い込み放置してしまうと、WEBサイトの効力が下がってしまいます。

ここではWEBサイトを制作したあとのバックアップや保守について紹介します。

WEBサイトの保守が必要な理由

WEBサイトはたくさんのコーディングや画像・テキスト素材などが使用されています。そのため公開後にバグや修正箇所が発見され、対応が必要になることがあります。

また、継続的にWEBサイトを運用していくために必要な手続きや、技術的な対応もありますので確認しておきましょう。

更新が必要なため

WEBサイトを公開するために必要なドメインやサーバーは年単位で契約することで使用できます。1年や2年など、契約期間が終了するタイミングで更新することが欠かせません。

また、SSLサーバー証明書の有効期限が切れないようにする、WordPressなどCMSを最新バージョンにするといった更新作業も必要です。

新しい端末に対応していくため

iPhoneなどスマートフォンはモデルが変わると、画面サイズも変更されることがあります。例えばiPhone8のディスプレイは「1,334 x 750ピクセル解像度、326ppi」ですが、iPhone 13では「2,532 x 1,170ピクセル解像度、460ppi」です。

ディスプレイサイズが変化すると、WEBサイトの表示が崩れてしまうこともあるため、最新端末に対応するための保守作業が必要となります。

WEBサイト保守業務の種類

WEBサイトの保守業務にはコンテンツ管理や事務処理などの種類があり、それぞれ必要な技術が異なります。

サイト更新・修正

WEBサイトに公開される製品情報やプレスリリースといったコンテンツは、新しい情報が出る度に更新が必要になります。また、公開した情報に間違いがあったり、期間限定で公開したい情報を取り扱ったりする際には、修正する場合があります。

サーバーやドメインの管理

サーバーやドメインは買い切りではなく、一定期間で区切られた契約をするため、期限が切れる前に契約更新が必要です。更新期限を過ぎてしまうとWEBサイトが表示されなくなってしまいます。ドメインは一度手放してしまうと、再び取得することが難しい場合もあるので注意して管理しなくてはいけません。

ファイルの管理やバックアップ

WEBサイトの情報はハッキングや更新作業時のミスなど、予期せぬ出来事でデータが消えてしまうことがあります。消えたデータを復旧するために、定期的にバックアップを取ることが大切です。CMSなどの機能を利用することで、バックアップを保存できます。

また、WEBサイトで使用した画像や動画は、ローカルデータで保存しておくことで更新や修正の作業がしやすくなります。

WEBサイトの保守業務における注意点

WEBサイトを制作する際には、維持するための費用や作業の手間をきちんと見据えておきましょう。

制作時に保守業務について決めておく

保守業務は自社で行うのか、外注するのか決めておきましょう。サーバーやドメインの更新、CMSの管理など、保守業務では技術的な作業が必要になります。人員が確保できない場合は外注を依頼すると安心です。

制作会社のなかには保守業務を請け負ってくれる企業もあります。制作を依頼する際に、保守業務についても相談してみると良いでしょう。

保守業務を見据えた制作を

制作段階で機能を盛り込みすぎてしまうと、保守業務が複雑になり、維持するためのコストがかさんでしまいます。

例えばプラグインをたくさん追加したことで、不要なプラグインの更新作業に予算を費やすことも起こり得ます。長期的に運用するために、WEBサイトを制作する段階から、必要以上に機能を追加することは避けておくと無難です。

まとめ

WEBサイトは制作を終えた後のバックアップなど、保守作業をきちんと行うことが欠かせません。保守業務はWEBサイトが存続する限り必要なもので、人件費など維持するためのコストがかかります。WEBサイトを制作する段階から、保守業務を意識しておきましょう。