写真などのグラフィックは、うまく活用することで採用サイトの視覚効果を高め、競合他社との差別化がしやすくなります。写真を活用して自社ならではの特徴を表現することで、文字情報を補足できるので、より多くの人からの応募を期待できます。

ここでは採用に効果的な写真の使い方や、重要な理由、注意点を紹介します。

採用サイトの写真が必要な理由

写真のメリットは、視覚的に自社の雰囲気を伝えられることです。応募者側の視点から考えると、文字では把握しきれなかった社風や社員の様子を想像できるようになり、応募のハードルが下がります。

イメージを伝えやすい

働く人たちの表情や服装などは、文章では表現できませんが、写真であれば言葉では表現できない雰囲気を伝えることが可能です。特に、役員や社員の顔写真は職場の空気感を手軽に伝えられます。また、取引先の人や顧客が採用サイトを見た際の企業PRとしても役立ちます。

応募数増加

採用サイトを見て応募する人は事業の特色や雇用条件だけでなく、企業の雰囲気も知りたいと考えています。写真が掲載されているだけで、応募者は企業に親近感を持ちやすくなるので、前向きな気持ちで応募してくれることが期待できます。

離職率を抑える

写真を使って情報を伝えることで、入社後のイメージを応募段階から持ってもらいやすくなります。「活気溢れる職場で働きたい」「アットホームな職場がいい」など、長期にわたり働く意欲がある人は職場の雰囲気をよく検討しています。写真を活用することで真剣な人材を獲得しやすくなり、結果的に離職率を下げることに繋がります。

採用サイトに載せるべき写真とは?

採用サイトでの使用に適した写真は主に2種類あります。1つは企業の中で働く人達を紹介する写真、もう1つは実際に仕事を進めている風景です。

写真を掲載する際には、いずれか2つのどちらかに当てはまるか確認すると良いでしょう。

社員・役員紹介

働いている人の顔はとても重要な情報です。顔写真を掲載することで、応募者は自分と気が合いそうな人が働いているか、無理なく続けられるかなど、直感的に企業の印象を判断できます。可能であればインタビュー記事や、プロフィールといった人柄が伝わる情報も掲載しましょう。採用案内の社長挨拶に、社長の顔写真を掲載することも効果的です。

職場の様子

日々の業務風景を掲載することで、仕事中の服装を把握したり、入社後の働く場面を想像したりできるため、応募者は前向きに応募を検討できます。働いている社員の様子とあわせて、食堂やランチ中の歓談なども伝えられると好印象を持ちやすくなります。
状況に応じて、新型コロナウイルスなど感染症対策をきちんと施していることがわかる一言も添えておきましょう。

採用サイトに写真を載せる際の注意点

写真は気軽に使用できて、期待できる効果が高いため便利ですが、いくつかの注意点があります。使い方を間違えてしまうと、採用の逆効果になる場合があるので、気をつけて下さい。

素材写真

撮影する手間をかけず使える写真として、素材写真があります。商用利用可能な素材写真を購入するなどして、手軽に高品質な写真を掲載できます。

素材写真は便利ですが、実際の職場のイメージと違いすぎるものを使ってしまうと、入社後の社員にネガティブな印象を与えてしまいます。例えば実際は4階建て程度のビルにオフィスがあるのに、超高層ビルの写真を使うなどは避けるべきです。

オフィス内の写真も同様に、想像していたものと実際の職場が食い違っていると、早期離職を起こす場合もあるので、事実と異なる素材写真の使用は控えましょう。

自社のイメージと異なる写真

採用サイトは会社内部の雰囲気を公開する場所である反面、パブリックな場所でもあります。あまりに内輪向けな写真は受け入れられづらいので、使わないほうが無難です。例えば飲み会や社員旅行の様子などは、応募者からすると入社の判断材料になりづらい場合があります。

まとめ

写真は採用サイトを通じて社内や業務の雰囲気を伝えられる便利な表現方法です。応募者からしても写真が使用されている採用サイトにはメリットが多く、テキスト情報だけではくみ取れない社員の様子などを想像しやすくなります。会社のことをより正しく理解してもらうため、採用サイトには積極的に写真を掲載していきましょう。