納得のいくWEBサイト制作には、イメージのすりあわせが欠かせません。発注する側と制作する側がそれぞれ描いている完成図を的確に共有するコツを紹介します。

WEBサイト制作における構成案の重要性

WEBサイトの構成案は「ワイヤーフレーム」と呼ばれます。ワイヤーフレームの役割はページ内の情報を整理することです。

どんな情報を表示するか、どこに表示するか、どのように表示するか、といった具体的な構成を検討するために使います。基本的には、この時点ではまだデザインを考慮しません。

構成案を作成する際の注意点

構成案(ワイヤーフレーム)では、「ユーザーの行動」を最優先に検討します。

どのページで製品やサービスの理解を深め、どのタイミングで購入や申し込み・問い合わせを行うのかといった「ユーザーの行動」を基準に設計を進めます。

WEBサイト制作の目的を明確に

WEBサイトの各ページは、無意味に設けるのではなく、目的を持たせます。「企業理念のページはブランディングのため」、「業界のトレンドを紹介するのは集客のため」など、目的を設定した上でページの制作を進めましょう。

WEBサイトのターゲットを明確に

ページを訪問する人は、どのような期待をしてWEBサイトにアクセスするのか検討します。訪問者の期待は主に4種類あり、「何かを買いたい」「何かを実行したい」「何かを知りたい」「どこかへ行きたい」と分類できます。制作を予定しているページは少なくとも1つに当てはまるか、確認しておくとターゲットが明確になります。

同業他社のサイトをチェックする

訪問者はたいてい、いくつかの企業サイトを確認しています。そのため、あまりユニークすぎて悪目立ちするWEBサイトを作ることはおすすめできません。同業他社のサイト設計に学び、訪問者が利用しやすい記事の分類やページ内リンクの設置位置などを工夫しましょう。

制作会社との認識を合わせるコツ

WEB制作会社はプロなので完成度の高いWEBサイトを作ってくれます。

ですが、クオリティが高かったとしても、発注者と制作会社の認識がずれていると、理想とは違うWEBサイトが完成してしまいます。認識がズレないように、具体的なイメージを共有するなど工夫が欠かせません。

希望を伝える場合は具体例を提示

WEB制作会社のなかでさえ、同じ言葉でも担当者や開発者ごとに異なるイメージを持っていることは頻繁にあります。

例えば「イラストを入れたヘッダーを設けたい」という要望が一つあったとします。一言でわかりやすい希望ですが、高さや幅といったサイズ、イラストの大きさ、ヘッダー下に続くコンテンツとの余白など、解釈の幅はとても広くなります。誤解を極力減らすために、参考にしたいWEBサイトを提示するなど、テキストだけでなく具体的なイメージも使って認識を共有しましょう。

パソコン or スマホ、ブラウザなど環境の違いに注意

WEBサイトが完成する直前では、パソコンやスマホなど実機を使って仕上がりを確認します。パソコンやスマホの画面サイズ、FirefoxやGoogle Chromeなど使用しているブラウザが違うと表示が異なる場合があります。

例えば「メインコンテンツの文字サイズをもっと大きくしてほしい」と希望を出す場合、パソコンのみについて、スマホのみについて、あるいはどちらにも適用したいといった、具体的な確認環境とあわせて意見のやりとりをするとスムーズです。

まとめ

発注者と制作会社の認識をすりあわせることで、理想的なWEBサイトを制作できます。
テキストだけでなく、画像や参考WEBサイトなど具体的なイメージを活用することで、明確に認識を共有できます。

的確な情報共有を意識して、集客や販売、ブランディングといった目的に適したWEBサイト制作を目指しましょう。