会社案内のパンフレットは、自社の来歴や事業概要、代表商品・サービスなどを数ページ〜数十ページ程度にまとめた紙媒体のツールです。

広報や営業、採用活動などの目的別に制作され、記載内容も読み手が必要とする情報にフォーカスしている点が特徴です。ホームページと合わせ、企業の認知度・売上アップに繋がる基本的なツールの一つです。

会社案内パンフレットの活用方法

会社案内パンフレットは広報や営業、採用活動など様々な用途で活用されています。紙媒体ですので掲載する情報量は限られていますが、読み手が必要とする情報にフォーカスしコンパクトにまとめることで、伝えたい情報を効率的に伝えることができます。また、関心度の低いユーザーに対するファーストコンタクトとしても有効です。

会社案内パンフレットは下記のようなシーンで活用されています。

  • 企業展示会やセミナーの自社ブースに設置
  • 営業活動の配布ツール
  • 合同説明会などの採用イベントで配布

会社案内パンフレットのメリット

近年、ホームページやSNSなどのWEB媒体が広がりを見せており、これまで一般的であったパンフレット等の紙媒体と比較されることが多々あります。

しかし、実際にはWEB媒体と紙媒体は組み合わせることで相乗効果を発揮するツールです。WEB媒体、紙媒体両者の違いを理解し、双方を効果的に活用していきましょう。

紙媒体である会社案内パンフレットのメリットとしては下記が挙げられます。

  • ユーザーが求める情報をコンパクトにまとめている
  • 企業側が伝えたい順序通りに読んでもらえる
  • 営業、広報、採用など様々な場面で活用出来る

1. ユーザーが求める情報をコンパクトにまとめている

会社案内パンフレットは、「サービスの内容が知りたい」「会社の規模はどのくらい?」など、”ユーザーが求めている情報”がコンパクトにまとめられています。ユーザーは必要としている情報にすぐにたどり着けるため、ストレスを感じることがありません。

ホームページなどのWEB媒体では、まずユーザーがホームページを探すために検索を行います。そして、求めている情報にたどり着くまで、コンテンツを遷移していくため、その都度手間がかかってしまいます。検索に不慣れなユーザー(高齢の方など)ではストレスを感じてしまう可能性が高いでしょう。

2. 企業側が伝えたい順序通りに読んでもらえる

パンフレットなどの紙媒体は、1ページ目から順番通りに読み進めてもらえるツールです。制作側が伝えたい情報を”意図した流れ”で伝えることができ、読み手に正しく理解してもらえるというメリットがあります。

これに対してホームページなどのWEB媒体は、決まった順序がありません。ユーザーの動線が意図しにくく、制作側が期待した通りに読んでもらえるとは限りません。誤った理解や認識が原因で、本来獲得できるはずのユーザーを逃してしまうリスクも考えられます。

3. 営業、広報、採用活動など様々な場面で活用できる

会社案内パンフレットは「配布」に適したツールです。ユーザーが検索しなければ読まれることのないWEB媒体と異なり、自社に興味関心のない層にも訴求が可能なため、飛び込み営業や新規ユーザーの開拓に活用できるというメリットがあります。

また、パンフレットで認知したユーザーをホームページへ呼び込み、詳細な情報を伝えるなど、両者を合わせたマーケティングも可能でしょう。

会社案内パンフレットのデメリット

様々なメリットがある会社案内パンフレットですが、紙媒体特有のデメリットもあります。

  • ページ数に応じて記載情報が限られてしまう
  • 修正にコストがかかる

1. ページ数に応じて記載情報が限られる

紙媒体のツールに記載できる情報は、ページ数の範囲内に限られます。物理的な制約を受けないWEB媒体と比べるとデメリットと言えます。

パンフレットの役割は企業の紹介や主力商品・サービスの説明に留め、詳細な情報についてはよりボリュームのあるカタログや、WEB媒体を活用しましょう。

2. 修正にコストがかかる

パンフレットなどの紙媒体は一度制作したものを修正する場合コストがかかってしまいます。例えば会社所在地を変更した場合、印刷し直さなければなりません。もちろん、該当箇所をテープで修正するなどの方法もありますが、見栄えが悪くなってしまう懸念があります。

対してWEB媒体の修正作業は容易です。運営管理を委託している場合は費用が発生してしまうケースもありますが、紙媒体の修正作業に比べればコストは低いでしょう。

会社案内パンフレットの制作会社を選ぶ3つのポイント

会社案内パンフレットを制作する場合、専門業者に発注するケースが大半だと思います。そこで、制作会社を選ぶ際のポイントをご紹介します。

もちろん自社で制作することも可能ですが、限られたページ数で効果的に情報を伝えるための文章・デザイン・写真は、相応の技術力が必要となります。制作コストのかかるツールですので、プロの制作会社に依頼した方が賢明でしょう。

1. 制作実績

制作実績は必ずチェックしましょう。制作会社によって得意とするジャンル・デザインがありますし、実績を確認することで発注側の求めているデザインで制作が可能なのか、判断することができます。また、同業他社の制作実績を自社のパンフレットの参考とすることもできるでしょう。

2. 専門性

制作会社によって、得意とする専門領域は異なります。例えば、BtoBよりもBtoCが得意、歯科医院や美容外科などの医療系が得意、弁護士や会計士、税理士などの士業専門など、特定領域に特化した制作会社もあります。

専門性が高い分、記載すべき内容をわかりやすくまとめることができ、満足いくパンフレットを制作することができるでしょう。

3. 価格

制作会社によって価格は大きく異なります。会社によってはホームページ上で目安となる価格を掲載していますので、それらを参考に比較検討をし、デザイン性・内容・価格を総合的に判断した上で発注するようにしましょう。

また、紙媒体は印刷部数が多いほど1部あたりの単価は低くなります。単価を下げるために発注部数を多めに設定するケースも見受けられますが、制作後に修正が生じた場合にコストがかかってしまうので、その点は注意が必要です。

まとめ

会社案内パンフレットは、広報・営業・採用など、様々なシーンで活用できるツールです。WEB媒体と比べ記載できる情報に限りがありますが、読み手が必要とする情報を効率的に伝えることができます。

制作会社へ依頼する場合は、制作実績や専門性、価格を確認し、自社の求めているパンフレットが制作できるのか総合的に判断することが大切です。