会社案内などのパンフレットをリニューアルする際、見落として損をしがちなことをご存知でしょうか?それは、ホームページのリニューアルです。

パンフレットを新しくすることは、単なる情報更新ではなくブランドイメージを洗練することでもあります。ですので、ホームページをセットで新しくすることで統一感が出て、顧客からの信頼や購買意欲を高くすることができるのです。

このページでは、会社案内パンフレットとホームページのリニューアルに関するポイントを確認していきます。

会社案内パンフレットをリニューアルするタイミングは?

リニューアルに適切な時期はいつでしょうか?「情報が古くなったから、会社案内パンフレットを新しくしよう」と考える担当者の方がいらっしゃいます。適切な考え方で、間違ってはいません。しかし、会社案内パンフレットをより印象強いものにするためには、情報が古くなったから更新するというだけでは損をしてしまうかもしれません。

リニューアルの役割は、古い情報を新しくするだけでなく、新しい目標に向かって進むことを表明する、いわばブランドの意思表示です。いくつか代表的なリニューアルタイミングを確認しておきましょう。

情報が古くなってしまった時

古い情報を掲載したパンフレットには、新しい情報に更新しなくてはなりません。例えば、現在は提供していないサービスや停止している事業が掲載されている場合、従業員人数や売上といった数字は少なくとも1年に1度は更新が必要になるでしょう。

古い情報を掲載したパンフレットを使い続けることは、ブランドイメージに良くない影響を与えてしまいます。制作してからある程度の期間が経過した古いパンフレットは、リニューアルで情報を更新しましょう。

新事業が始まったタイミング

新規事業の開始に合わせてパンフレットのリニューアルをすることは、ブランドイメージの刷新に効果的です。新しい事業の内容だけでなく、どのような方向へ進んでいくのかといった方針などを取引先や顧客に視覚的に伝えるために役立ちます。

創業◯周年などのタイミング

創業からの継続記念をお知らせするのであればリニューアルは最適な手段です。企業によってはパンフレットやホームページだけでなく、ロゴのリニューアルも合わせて行うことがあります。事業を継続して行っていることを周知して信頼を獲得する良い機会になるでしょう。

製品ライフサイクルでの”衰退期”

制作した製品は市場に出たあと、やがて衰退していきます。これをマーケティング用語で「製品ライフサイクル」と表現します。

製品ライフサイクルを簡単に説明すると、市場への広まりから退くまでを4つの段階に分けた考え方です。売上と利益が最も低下した段階を「衰退期」と表現します。パンフレット制作においても同様の考えをすることができます。パンフレットを配布しても顧客からの反応が得られない状態は「衰退期」に該当します。

「衰退期」のタイミングで企業案内パンフレットを刷新することで、今まで自社に興味を持たなかった層からの認知を獲得することが期待できます。

会社案内パンフレットをリニューアルする時の注意点

リニューアルすれば自動的にブランドのイメージが良くなるわけではありません。リニューアルを担当する方によっては「何でもいいから新しくすれば顧客から興味を持ってもらえる」と間違った思い込みを持ってしまいます。

リニューアルする際には、自社の魅力をきちんと伝えるための注意点があります。それは、リニューアルのコンセプトとブランドの統一感です。

目的や用途を改めて明確にする

リニューアルのコンセプトを明確にしておきましょう。リニューアルを通して、伝えるべきことを制作の前段階で定義しておくことで、会社案内パンフレットはより魅力的になります。

自社でコンセプトを検討することも大切ですが、パンフレット制作会社への依頼もうまく活用しましょう。制作会社によっては、第三者の視点でヒアリングを行ってくれます。リニューアルコンセプトに込められたメッセージが伝わりやすい高品質な仕上がりを手助けしてくれるでしょう。

ホームページの情報も合わせてリニューアルしよう

コンセプトを伝える方法はパンフレットだけではありません。リニューアルする媒体を増やすことで、新しいブランドイメージの統一感を出すことできます。

そこで活用できるのが、ホームページのリニューアルです。パンフレットと同じ、もしくはそれ以上に見られることが多い媒体です。たくさんの顧客にリニューアルを知ってもらうことができます。

会社案内パンフレットと合わせたホームページのリニューアルが大切な理由

パンフレットとホームページのリニューアルを同時に進めることで、ブランドイメージをより強固なものにすることができます。逆にこの2つの媒体をセットで新しくせず、どちらか片方が古い状態になっていたとします。そうしてしまうと、顧客が抱く企業イメージは混乱してしまいます。

なぜ、パンフレットとホームページをあわせてリニューアルすることが重要なのか、確認しておきましょう。

ブランドイメージを統一させる

ホームページのリニューアルを合わせてするべき理由の一つに「カスタマージャーニー」という考え方があります。顧客が製品やサービスに興味を持つ初期段階から、購入に至るまでの行動や思考を考慮するためのマーケティング用語です。顧客が興味を持つ段階で、パンフレットに目を通したあと、ホームページで詳しい情報を知りたいと考えられます。

パンフレットを目にしたあとに訪問したホームページのイメージや情報が古いと、顧客は不満などのネガティブな感情を持ってしまうかもしれません。その結果、購入申し込みや問い合わせに至らない可能性が高くなってしまうのです。

パンフレットとホームページで統一感を演出することで、顧客の購入意欲やブランドに抱くイメージを高める手助けをしましょう。

それぞれ異なるタイミングでリニューアルするよりも効率的

会社案内パンフレットとホームページのリニューアルは、同時に進めて行くと効率的です。例えば、キャッチコピーは顧客に企業の役割を一言でわかりやすく伝える役割があります。言葉そのものだけでなく、文字の書体や色などのデザインを総合的に形にしたものがキャッチコピーです。

パンフレットで新しいブランドイメージを提示したにも関わらず、ホームページは従来と変わらない状態で維持しておくと、顧客の期待感は低下してしまいます。顧客からの好感を得て、より良いブランドイメージの定着を狙うのであれば、パンフレットだけに限定せずホームページもあわせて更新するべきです。

会社案内パンフレットとホームページのリニューアルをスムーズに進める方法

会社案内パンフレットおよびホームページを依頼する方法はいくつかあります。自社で制作するか、専門企業に依頼するかのいずれかですが、それぞれにメリットとデメリットがあります。状況や目的に合わせて、最適な選択をしましょう。

自社で行う

デザイナーやWeb担当者が社内にいる場合、自社でリニューアルを行うことができます。専門企業に依頼するよりも、自社が目指している方針や事業内容を深く理解しやすいことがメリットです。しかしその一方で、主観的な表現やデザインに仕上がってしまい、顧客目線が欠けてしまうことがあるので注意しなくてはなりません。

また、デザイナーであってもパンフレットやホームページのデザインが専門領域ではないと、意図したメッセージが伝わりづらかったり、制作コストが余分にかさんでしまったりする場合があります。パンフレットやホームページ制作のプロフェッショナルが社内にいない場合は、制作会社に依頼することで高いクオリティに仕上げることが可能です。

それぞれ専門の制作業者へ依頼する

パンフレットとホームページを別々の制作業者に依頼するという選択があります。制作会社のなかには、パンフレットのデザインのみを受け付けている企業やホームページ制作のみを専門とした企業が多くあります。それぞれの一流企業に発注することで、個々のクオリティを高めやすくなるでしょう。

ただし別々の企業に依頼することで、制作業者間でのコミュニケーションが必要となります。そのため、パンフレットとホームページでうまく統一感が出せないという問題が発生しないように注意が必要です。

また、ヒアリングやイメージのすりあわせに時間がかかり、それだけ費用が高くなる可能性もあるので予算に余裕が必要です。費用をたくさんかけて制作したい事情がある場合には適しているかもしれません。ですが、できるだけ無駄な予算を削減したいという場合にはおすすめできません。

どちらにも対応できる制作業者へ依頼する

最も効率的かつ仕上がりのクオリティを高くできる方法は、パンフレットとホームページまとめて一つの制作業者に委託してしまうことです。一つの企業がヒアリングをまとめて行うため、制作サイドでリニューアルのコンセプトをきちんと共有できます。

また、複数業者をまたいで制作する場合、使用する素材のライセンスでトラブルが発生するケースがあります。ですが、一つの制作業者に一括で任せることで使用する画像素材や文字書体などのライセンスに関してもがトラブルを防ぐことができます。高品質な仕上がりだけでなく安心して依頼したい場合には、パンフレットとホームページをまとめて一社に頼む選択がおすすめです。

まとめ

ここまで、企業案内パンフレットとホームページのリニューアルについて確認してきました。

パンフレットのリニューアルは、ホームページもまとめてリニューアルすることがおすすめです。その理由は、ブランドイメージを顧客に伝わりやすいからです。パンフレットとホームページそれぞれを別のタイミングでリニューアルするよりも、ブランドイメージに統一感が出るため、顧客からの信頼獲得や購買意欲の向上効果が期待できます。

実際の制作作業に当たっては、パンフレットとホームページどちらも対応している企業に一括で依頼すると良いでしょう。制作コストの削減だけでなく、高品質な仕上がりを期待できます。リニューアルの機会を活用して、顧客との良好な関係を築いていきましょう。